五名の作家によるリレー展「contact(#1-5)」の第二走者として展覧会を開催します。ドローイングとインクジェットプリントを使ったインスタレーション作品を展示します。
坂本淳
「The Path 」
会期：8月7日(水)〜8月27日(火)
会場：M’s ギャラリー
住所：広島市安佐南区緑井1−18−24
＊マンション敷地内にあるショーウィンドウ・ギャラリーでの開催。専用駐車場なし。フジグラン緑井から徒歩10分。
会場は閑静な住宅街にあるマンションに併設されたスペースなので、基本的には会場近隣にお住まいの方々に見てもらうことを想定した展示となりますが、もちろん誰でもご覧いただけます。ご興味あればぜひお運びください。
リレー展「contact」展示スケジュール
#1 的場智美(7月・終了)
#2 坂本淳(8月)
#3 岡﨑歩(9月)
#4 平野薫(10月)
#5 港千尋(11月)
＊
作品について
ガラスの壁面が光を透過させつつ周囲の環境をイメージとして反映する。私はなぜかその当たり前の事象に心を動かされ、それに倣ってこの作品を制作しました。
具体的な工程は以下のとおりです。
1. 周辺の道を歩きながら環境を撮影する
2. 撮影した画像をプリントし、ガラスの表面に貼り付ける
3. ガラスの裏面に透けた画像を手描きでトレースする
4. 表面に貼り付けたプリントを剥がし、裏側の床に画像を伏せて置く
撮影はこの場所の特徴が見てとれる風景や構造物を選んで行い、画像は撮影した道を歩くと見える順番に並べました。トレースはある種のガラスとしての私の反映であり、床に置かれたプリントはそこを透過した光のようなものです。
反映したイメージと透過した光の間にある空間。この作品はその空間を繋いで作られた一本の道です。できたばかりなので私にもまだよく分かりませんが、道であるならどこかへ繋がっているのかもしれません。
この作品を皆さまにもお楽しみいただき、またその経験が、緑井一丁目という場所の認識を深める一助となれば幸いです。
坂本淳